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今回は前回の『ぼんくら』の続編『日暮らし 上・下』です。
流石にハードカバー二冊を一日で読み終えるのは無理がありましたねぇ…orz
平日読書に時間を取れる日で五~六百ページ読むのが関の山かしらん?
(昨日はうっかり『千と千尋…』とか観ちゃってたし)
このところ、仕事と家事の合間に読書→読み終わったらレビュー→就寝の繰り返しですが、こんなことじゃますます引篭もりに拍車がかかりそうでイカンね!?
どっかで活字を目にしない日とか週とか作って外に出るとかしないとね。
『日暮らし 上・下』 宮部みゆき
前作『ぼんくら』では語られなかった湊屋総右衛門にまつわる因縁が明らかになります。
前作同様、「一体これがどうやって本筋に結びつくのだろう?」と思うような展開でほぼ物語全体の半分近くまで進みます。
ですが流石に二作目ともなればこっちも慣れたもの、安心してぐいぐい読み進めました。
今回のお話は前作から一年ちょっと経ったぐらいでしょうか…ですが、(わたし的には)実際にこれだけの時間待たされたらじりじりしてしょうがない!と思うほど、前作とリンクした内容です。
(前作を読んでいなくても謎解き自体に問題はないようですが、ストーリーや登場人物の心情を考えれば『ぼんくら』を読んでから読むことを強くオススメします。)
主だった面々のその後の暮らしぶりも窺えます。 個人的にはお徳さんと佐吉の行く末が本当に気になっていたのでそれも嬉しいv
まっとうな人にまっとうに幸せが訪れる展開は私のもっとも好きなものなんでしょうね。
弓之助やおでこの成長ぶりも微笑ましく嬉しいものです。
そうそう、リンクしているといえばこのシリーズは茂七シリーズの『初ものがたり』から大体三十年後ぐらいの設定です。
本編に茂七親分自身は登場しませんが、ストーリーのそこここで彼の影がチラホラと…。
そういうところも宮部さんの時代物のファンとしては嬉しいところの一つですねぇv
上巻のスピード感に比べて下巻の大詰め部分のもたつきを指摘される方も多い(私もちらっと思…)この作品ですが、私はアレはアレでとっても好きでした。
何よりオチのつけ方が最高に良かったかと。(笑)
そんな訳で手放しに好きなんだろうなぁ、このシリーズ… ★★★★★でv
今現在小説現代でこのシリーズの最新作が連載されているようです。
書籍化されるのがいつなのかは判りませんが、今から楽しみたのしみv